一度でもブログを書いた経験のある方なら分かると思うが、ブログはとても気軽な情報発信ツールだ。しかし、その分とっても危険でもある。というのも、ちょっとした思い付きでも、それをすぐ公開できてしまうからだ。その危険性には2種類あって、一つは「攻撃的危険性」、もう一つは「自滅的危険性」だ。
攻撃的危険性
攻撃的というのは、人を傷付けたり、特定の商品や企業のイメージを悪くしたり、他人に害をなす情報を提供するものだ。これらを意図的に文章にしているなら ともかく(それはそれで問題かもしれないが)、怖いのはブログを書いている本人が気づかずに、そういった文章を公開してしまえる点だ。
例えば、「この前~~に行った。あんなとこ、とてもじゃないが住めないね」などといった文章を見かけることがあるが、これも、実際にそこに住んでいる人にとっては不快極まりないだろう。しかし、それを書いた本人にはその自覚が無い。
雑誌や本であれば、一般に公開されるまで何人ものチェックが入るので、他人に害をなすような文章を知らずに掲載してしまう危険性はまだ低い。しかしブログ の場合、公開前に誰かにチェックしてもらうことも無いし、書いている本人も、ちょっとした思い付きを書き込んで、ロクに読み返しもせずに投稿ボタンを押し てしまうことが多い。
ブログを書く人は、自分が何千万人という人に対して情報発信しているということを絶えず心に留め、面と向かって誰かと話す時と同様、自分の言葉が不用意に相手を傷付けてしまわないか、注意した方がいい。
「私のブログなんて誰も読んでないからいいや」というのは浅はかで、何がきっかけで自分のブログが注目を浴びることになるかなんて分からない。むしろ、誰 も読まないからいいやなんて言っている奴は、ブログにしないで、メモ帳に書いてマイドキュメントにでも保存しとけボケと言いたい。
とにかく、ブログというメディアで情報を発信する時は、どこの誰がそれを読むか分からないということを頭に置き、不用意に人を傷付けたりといったことが無いよう、せめて1回は自分の書いたものを読み返すようにした方がいいということだ。
自滅的危険性
では、もう一方の自滅的危険性は何かというと、自分が書いた文章の影響をきちんと考慮しないで公開した結果、周りからの評判が悪くなったり、仕事を失ったりするという危険だ。
実際アメリカでは、会社に対する文句や、ちょっとした企業秘密をブログに載せてしまったせいで、クビになってしまった人が大勢いると聞く。しかし、そう いったことであれば、ちょっと考えればこれは載せちゃまずいだろうという察しは付く。むしろ、ぱっと見どうでもいいような、何気ないエントリの方が怖いこ とがある。
ブログを公開している人の多くは、その素性を公にはしていない。しかし、知らず知らずのうちに、自分の働いている業界や、最近関わった案件、近所にあるお 店の名前など、本人を知っている人であれば「あぁ、あの人だ」と分かってしまうことを書いているのである。日々何気なく更新していると、そういった情報を 蓄積していっている自覚は持ちづらいのだろう。
他にも、誰かと飲みに行った時なんかに、「私、実はブログを書いててさ~」と何気なくURLを教えてしまうことも、良くある話だ。そして、そのURLを教 えた相手が、「~~ちゃんもブログやってるみたいでさぁ」と、他の知り合いにURLを教えるというのも、良くある話だ。最悪の場合、「ここが~~ちゃんの ブログだよ」と、相手のブログ上で本名と一緒に公開されることだってある。いずれにせよ、きちんと注意していない限り、自分のブログを知り合いに読まれる 可能性は、往々にしてあるということだ。
さらに、ブログの怖いところは、過去のエントリも遡って読めるという点だ。つまり、ブログのURLを教えてから注意するようでは遅いのである。会話の最中 に言ったことであれば、時間とともに忘れられていくであろうし、その場にいなかった人に対していかようにでも隠せるが、ブログに書いてしまったものはがっ つり残る。
自分のブログに、恋人の名前や、デートした場所、友達へのグチ、自分の趣味嗜好、部屋の写真、昨日観たテレビの話、失敗談、嫌いな食べ物、旅行の思い出な んかを書いている人は、以上のことに注意した上で、一度過去の記事から読み直してみた方が良いかもしれない。思わぬところで、罠にはまる可能性がある。
まぁ、ダラダラと書いてしまったが、要は「ブログを書く時は最低限考えてから投稿しましょうね」というだけの話ですな。

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