携帯端末の世界シェア第2位を誇るSamsungが、独自のアプリ配信プラットフォームをサービスインすると発表しました。
Get down to business… Samsung Application Store launched

16日から開催されるMobile World Congressに合わせてサービスインするようです。
このサービスを使ってアプリをダウンロードできるのは、今のところSamsung S60とWindows Mobileを搭載した端末のみです。
また、この配信プラットフォームの最大の特徴は、配信手数料を取られないということ。つまり、開発者は売上額の100%を受け取ることができるわけです。売上の30%をAppleに取られてしまうApp-Storeとはエライ違いですね。
しかし、それだけでSamsungのサービスがApp-Storeと戦えるかというと、かなり疑問、むしろ殆ど相手にならないと思います。
iPhone (とiPod Touch)さえ対応しておけばいいApp-Storeと違い、 このSamsungのサービスは対象となる端末の種類が多すぎて、全てできちんと動くアプリを作るのがかなり手間です。それだけで、だいぶ参入のハードルは高くなります。
また、iPhoneの開発環境は、ドキュメントの面でも開発ツールの面でも、大変優れており、本当にベーシックなプログラミングの知識さえあれば、殆ど初心者のような人間でも、iPhone用のアプリを開発し、それを全世界に向けて配信できて しまいます。
他にも細かな理由は幾つかありますが、何より大きいのは、「Samsungのスマートフォン用アプリ」では、「AppleのiPhone用アプリ」のように開発者を惹き付けられないという、ブランド力の差です。こればかりはどうしようもありません。
もちろん、これを機にいくつかの小規模な開発会社がSamsungプラットフォームに参入してくるでしょうが、iPhone用アプリの開発で見られたような大成功を収めることは恐らくできません。そして、大成功がなければ、App-Storeのように続々と人が集まるということもなく、盛り上がることはありません。
アプリ数が増えなければユーザーにとってもあまり便利なものにはならないわけですから、ユーザーもあまり注目しなくなるでしょう。
しかも、遅くとも来年にはリリースされるはずの次期Windows Mobile OSのWindows7には、Microsoftが直々にストア機能を提供してくるわけですから、Windows MobileユーザーにとってはSamsungプラットフォームの重要性は殆どなくなってしまいます。
そうして、ユーザーからも開発者からも見放され、サーバー管理費だけが延々とかかるだけの赤字事業となって、いずれ閉鎖されるでしょう。それが何年後になるかは分かりませんが、10年保つとは思えません。
Samsungも、それなりに予測は付いているはずですが、恐らくプロモーションの一環という位置付けで進めて、「あわよくば」本当に盛り上がるという程度にしか考えていないのでしょうね。
余談ですが、 今回Samsungが手数料0%で配信サービスを解放してくるのであれば、Android Marketの有料配信手数料も0%である可能性は極めて高いような気がします。こっちは、それなりに成功の可能性があると思いますから、なかなか盛り上がりそうです。

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