新しいテクノロジーやスタートアップ企業に関するニュースを中心に扱う超大手ブログのTechCrunchの管理人であるMichael Arrington氏が、1ヶ月の休暇を取り、今後の進退についてじっくり考えることにしたとのこと。

Some Things Need To Change と題されたエントリによると、長年にわたって世界中の読者の注目を集め続けたArrington氏がそのような考えにいたったきっかけは、ドイツのミュンヘンで開催されているDLDカンファレンスの会場でのある出来事が原因。
熱と時差ボケでフラフラになりながら何とかイベントを乗り切り、やっとホテルに帰れると安心したのもつかの間、人混みから突然現れた人物にいきなり頬を叩かれたとか。
当人いわく、その人物は恐らくどこぞのスタートアップ企業の社長か何かで、自分がその人物の企業をTechCrunchに取り上げなかったことに腹を立てたのだろうとのこと。
確かに、どこの誰とも分からないような人間にいきなりひっぱたかれたら誰だって嫌な思いをするでしょうが、それでTechCrunchを止めなくとも…
と思って記事を読み進めると、どうやら事はそう単純ではないようです。
世界のスタートアップのご意見番的な存在であるArrignton氏のもとには、毎日数え切れないほどの掲載依頼が届くそうですが、当然それらを全て取り上げることはできません。また、ユーザーにとって有益なメディアであるためには、ダメと思ったものにはダメと言う必要がある。
結果、彼は数百万の読者を得ると同時に、相当数の敵も作ってしまいました。そして、彼のもとには毎日のように誹謗中傷のコメントが寄せられ、イベント会場で出会う人々からいわれもないことでどやされ、友達だと思っていた人にさえも陰で変な噂を流され、少しずつ人間不信に陥ってしまったそうです。
さらに、去年の夏には、彼とその家族に対して「殺す」という脅迫文が送られてきて、警察が動き出す事態にまで発展。その時期は一日$2,000もするボディーガードを雇い、オフィスも一時閉鎖し、彼は実家の両親のもとに身を寄せていたそうです。
そんな状況がしばらく続いていたところに今回の事件。彼はこの会場で受けた小さな一撃を、「さらなる暴力への予兆」と捉え、自分やTechCrunch社員、その家族の安全を考慮し、今後の進退に関して真剣に考えることにしたそうです。
2月から1ヶ月ほど休みを取り、最終的な結論を出すとのことです。
世界でもトップレベルの影響力を持つブログがどうなるか、要注目です。









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