Archive for 1月, 2009

 昨年の暮れ、フランスの裁判所が「OrangeによるiPhoneの独占提供は違法」との判断を下した結果、フランスでは今年の春頃から他のキャリアからもiPhoneが提供される見通しが出てきました。

 

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L’iPhone 3G avec des forfaits SFR, Bouygues Telecom et Virgin Mobile(フランス語)という記事によると、昨年の12月24日の段階から、一部の携帯ショップでOrange以外のキャリアのSIMカードが搭載されたSIMロック解除済みのiPhoneを販売していたようです。

また、SFRというキャリアでは、iPhoneのためにSFRを解約してOrangeに移行した場合、そのiPhoneをSFRに持ってきてくれれば、Orangeへの解約料を払い戻した上で、無料でiPhoneのSIMロックを解除、再びSFRに戻せるというとんでもないキャンペーンを年末までやっていたようです。

いずれにせよ、こうしたまどろっこしいものではなく、SFRやBouyguesといったキャリアから正規のiPhoneが出てくることになりそうです。その場合、そもそもSIMロックが最初から無い端末が出回るのかも興味深いです。

フランスは地理的にも経済的にもヨーロッパの中心にあるので、フランスでの独占キャリア制が崩れると、ヨーロッパの他の国にも色々な影響が出ると予想されます。特にSIMフリーの端末が出回るのであれば、ドイツやイタリアといった周辺諸国にも少しずつ流出するでしょう。

(追記:その後調べてみたら、イタリアやドイツではもとからSIMフリーの端末が流通しているようです)

とりあえず、次世代携帯の覇権争いはヨーロッパが一番激しい国になりそうです。

それにしても、日本の置いてけぼりっぷりが本当にやばい事になってきましたね。「ひつじのしつじ」とかやってる場合じゃないですな。技術だけならぶっちぎり世界一のはずなんですが。もったいない…

台湾の携帯端末メーカーHTCの、今年のラインナップと思われる画像が流出してました:

2009 HTC OEM Products

20機種ほどありますが、個人的に気に入ったのはここらへん

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なかなかステキな端末達ですね。ただ、Touch-Diamondを触ったときに痛感しましたが、HTCの端末はUIがちょっともっさりしているので、そこを改善できているかどうかが気になります。Androidを載せてるなら大丈夫でしょうが、Windows-Mobile+Touch Flow(HTCの独自UIシステム)の組み合わせは、少なくとも現時点では全く魅力を感じないので。

それにしても、世界的なモバイル端末の主流は完全にタッチスクリーン式のスマートフォンへ移行した感があります。日本の「ケータイ」はどうなってしまうんでしょうね…

アメリカのGizomodoで、Palm Preのアプリケーション開発環境を実際に使ってみた開発者の話が出てました:
Palm Pre Preview: Simply Amazing

その開発者によると、かなり使いやすい優れた開発環境らしいです。

現時点ではまだオープンになっていないので、一部の限られた開発者しかアプリの開発が行えない状態ですが、恐らく今年の後半までには一般公開されるでしょう。

また、Palm PreのOSであるWeb OSでは、GoogleなどのWebサービスとの連携がスムーズであることはもちろん、アプリケーションをHTML/xml/JavaScriptの組み合わせで開発できるため、LinuxベースのAndroidよりもはるかに多くの潜在的開発者がいることになります。

第一報を聞いた時は、「ほぉ、Palmが復活かぁ」程度にしか思っていなかったのですが、調べれば調べるほど、かなりポテンシャルが高いマシンのようです。これは、スマートフォンの勢力図に以外と大きな影響を及ぼすレベルのヒットになるかもしれませんね。

現在開催中のCES2009にて、Palmが新スマートフォン Palm Pre を発表しました。

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デザイン的には、iPhoneとG1の良いとこ取りな感じですね。個人的にはなかなか気に入りました。

容量が8GBとちょっと小さい以外は、Bluetoothもあるし交換可能なバッテリーもあり、ワイヤレス充電器対応と、仕様の面ではほぼ文句無しです。

気になるUIですが、動画で見た限りそれなりにサクサク動く模様


Ars Technica first hands-on with the Palm pré phone from Ars Technica on Vimeo.

iPhoneもG1も、デフォルトで備わっている機能はほぼ同等。あとは、どれだけ開発者コミュニティーを巻き込んで、多くのソフトを作ってもらえるかの勝負です。現状では、課金システムがしっかりしているiPhoneアプリが有利のようですが、アップルの規制は色々なところで開発者の反感を買っていますし、Androidはもともとオープンソースであることから、潜在的な開発者の数はかなりいます。

一度消えかけたPalmがどこまでがんばれるか、見物ですね。

去年の年末からちらほらと噂されていたSonyの新型Vaio、「Type-P」がついに発表されました。ITに関心のある人にとってはすでに常識になってきていますが、いよいよNetbook(超小型のノートパソコン)が一般にも普及し始めました。

Netbookが普及した背景には、高速回線の普及や、Googleが提供する高機能なサービスの数々、Flashの劇的な進化といった「ネッ ト上で何でもできる環境」が整ってきたという重要な時代の流れがあります(あと、世界的な不況も要因かもですね)。しかし、Eee-PCなどの低スペックで低価格な製品が大ヒットした一番の理由は、それがユーザーの「enough」を的確に捉えていたからに他なりません。

これまでのIT業界は、ただひたすらにパフォーマンスの向上を追い求めてきました。より大容量でより高速、3Dゲームから動画編集まで何でもできるハイスペックマシンこそが正しいと。

しかし、世の中の大多数のユーザーにとって、PCに期待する機能はネットとメール、あとはOfficeが動けば良い程度でしかない。メーカーが売り込みたがっているような映像処理能力なぞ全く興味が無いわけです。にもかかわらず、今手に入るPCの殆どが、そのような無駄なハイスペックを持ち、それに合わせて高めの価格設定となっている。

いらないものに喜んでお金を払うほどユーザーは甘くないわけで、自分たちが望んでいる基準を十分に満たし、価格も通常の半値程度の製品が出てきたら、当たり前のようにそちらを求めるわけです。

しかも、Netbookはサイズも小さく、気軽に持ち運べます。PCを携帯電話の延長線上に見ている今の若い世代からしてみれば、持ち運べるというのは非常に重要なポイントです。

さて、Netbookが本格的に一般のユーザーに普及し始めるとどうなるか。それはいわゆるパラダイムシフトというやつです。

今までのルールでは、ひたすらパフォーマンスを上げてさえいればOKでした。しかし、これからはもうパフォーマンスを上げても意味は無く、重さとバッテリーの保ち時間、価格の低さ、カメラやマイクといった付属機能、そして何よりデザインがとても重要になってきます。

また、最近の業界の流れを追っている方であれば簡単に想像が付くことですが、今後はタブレット型のマシンが主流になってくると思われます。つまり、タッチ式のUIが普及するということです。

とりあえずネットとメールができて、軽くて小さくて、カメラやマイクが付いてて、デザインも優れている、タッチ式UIを備えたマシン、それがこれからの時代に求められる方向性です。そして実はこれ、iPhoneやAndroidなど、いわゆる次世代携帯の特徴そのものなんですよね。

ここからは完全に個人的な予想ですが、恐らくあと2〜3年で、Netbookと携帯電話の境目は無くなると思っています。iPhoneと同等か一回り大きい程度のマシンが主流になり、必要な時だけモニタやキーボードをBluetoothなどで接続して使うというスタイルが普及するでしょう。

ビジネスマシンとしては、セキュリティ上の問題から、完全に普及するにはさらに数年を必要とするでしょうが、今ノートパソコンなどを仕事で活用しているような職種においては、遅かれ早かれ上記のようなマシンが使われるようになるはずです。

そのような未来を見据えた上で今から何ができるか、2009年のITビジネスの動きを見るには、この観点が非常に大切になってきますね。

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